けんぽだより

2025年秋号

2024年度 決算報告

トヨタ紡織健康保険組合の2024年度決算が7月16日組合会にて承認されましたので、お知らせいたします。

健康保険

収支のポイント

総収支は黒字も、経常収支2.4億円の赤字!納付金と医療費増が要因

【収入】
被保険者数、標準報酬の増加により、前年度より保険料収入が増加

【支出】

  • 納付金が前年度より3億円増加
    前期高齢者納付金 +1.3億円
    後期高齢者支援金 +1.7億円
  • 保険給付費は前年度より1.4億円増加

決算の基礎数値(年間平均)

  • 保険料率 8.80%
    事業主 5.28%
    被保険者 3.52%
  • 被保険者数 15,594人
    男 12,831人
    女 2,763人
  • 平均標準報酬月額 406,787円

介護保険

決算の基礎数値(年間平均)

  • 保険料率 1.70%
    事業主 0.85%
    被保険者 0.85%
  • 第2号被保険者数 11,113人
  • 第2号被保険者たる被保険者数 8,132人
  • 特定被保険者数 279人
  • 平均標準報酬月額 463,336円

クローズアップけんぽ
2025年度健保組合予算早期集計結果

約8割の健保組合が赤字 拠出金は総額約3兆9千億円

健康保険組合連合会(以下、健保連)が公表した「令和7年度 健康保険組合 予算編成状況―予算早期集計結果について―」によると、2025年度は経常収支が赤字予算編成となった健保組合が全体(※)の約8割にのぼることがわかりました。

  • ※2025年3月31日時点に報告があった1,368組合の予算数値をもとに、2025年4月1日時点に存在する1,372組合の財政状況を推計。

●保険料収入は増加するも経常収支では▲3,782億円の赤字

健保組合全体の経常収入は9兆3,936億円(対前年度予算比4.3%増)、経常支出は9兆7,717億円(同1.1%増)で、経常収支差引額では▲3,782億円の赤字となる見通しです。全体の約8割の組合が赤字予算を計上しています。
収入では、被保険者数の堅調な伸びや2024年春闘による高い賃金引き上げの効果を反映し、保険料収入が9兆2,685億円(同4.3%増)となっています。一方、支出では、保険給付費は5兆1,524億円(同1.5%増)、高齢者等拠出金は3兆8,933億円(同0.4%増)を見込んでいます。
保険料率は149組合が引き上げを実施し、平均保険料率は過去最高の9.34%となりました。

●65歳以上人口の増加は続き、高齢者等拠出金負担増は必至

高齢者等拠出金については、2019年度と比べると13.4%増加し、とくに後期高齢者支援金の伸びが大きく、対2019年度比3,580億円(同18.1%)増加となっています。
団塊の世代が75歳以上となる2025年度以降も65歳以上人口は増加し、高齢者拠出金は増え続ける一方、現役世代の減少は続くため、拠出金の負担増は必至であり、今後も財政悪化が懸念されます。

トヨタ紡織健保では、2025年度から健康保険料率を改定するとともに、各種事業の見直しを実施し、財政運営の健全化を図っています。
みなさまの健康維持と適正受診で、医療費の節減にご協力をお願いします。